一番人気の日帰り姥子温泉の秀明館へもう一度行ってみたくて
最後の桜をまだ楽しむことができる箱根です。
週末にお天気が良いと、箱根への来訪客さまがたくさんで混雑します。
大変有難いです。
観光地は、賑わってなんぼですから、千客万来を希望いたします。
地元の神社の春祭りも無事終わり、いよいよ新緑が爽やかな季節の到来です。
お神輿が各家を回って、無病息災や商売繁盛などのご祈願をしてくれるのです。
さて、コロナ禍の時期に暇に任せて巡っていた、日帰り温泉も色々アップデートされて、かつて私が書いた情報も変わっているのではないかと思いまして、再訪してみることにいたしました。
山あいにひっそり建つ古民家で、日帰り温泉として人気の高い、姥子温泉秀明館です。
3年前の4月末に訪れていて、厳粛な気持ちになる神がかったパワーを感じる温泉でした。
数日前に10時開店の15分過ぎに訪れたら、すでに4台の駐車がありました。
駐車場は10台くらいのスペースがあります。
公共交通機関のバスを使うなら、伊豆箱根バスのバス停「姥子中」が直近です。
3年前の写真に比べ、看板や石柱の印字が綺麗になっていました。
3年前には、砂利道を歩いてと書いてあるので、入り口から駐車スペースまでは舗装されたみたいです。
桜の花木は見当たらなかったですが、黄水仙が綺麗に咲いていました。
滝のように流れているのが、岩から滲み出る温泉です。
手前の池にも流れて溜まって、3年前には無かった光景でした。
玄関を入ると、スリッパが並べられていて、2時間2000円の料金で、2畳ほどの広さの和室の湯床(ゆどこ)を1席を借りました。
ちなみに日帰り温泉だけを利用するのは、15時からです。
2人まで入れる座敷で、お茶セットがあり、浴衣、タオル、バスタオル、半纏などがついています。
窓を開けると、縁側があって、温泉が流れる沢をみながら、物思いにふけることができます。
8席の湯床があり、3−4人用には、中座敷があるようです。
しかしながら、湯治目的の施設ですから、静粛を求められ、おしゃべりは控えないといけないので、遠くでおしゃべりするお部屋の声が聞こえたりして、皆様静かに体を休めているのがわかります。
お風呂に行きます。
渡り廊下をずーっと歩いて、しょぼ降る雨の日でしたが、隙間風の換気で冴え冴えして気持ち良いですが、脱衣室には、棚がありそこに浴衣を入れて、階段を降りると、扉もなくお風呂があります。
温泉が溢れています。
正面には大きな岩、しめ縄が新しくなり太さが少し細くなったけれど、垂れ下がるおんべの数が増えたような気がします。
前回より、湯量がすごく豊富です。
岩の所々から、チョロチョロと温泉が出ています。
手を伸ばして触ってみると、そんなに熱くない、浴槽に流れ入るパイプからの温泉よりぬるいです。
姥子温泉は自然湧出の温泉、単純温泉ですが、自然に左右されるので、雨が少なければ枯渇したり、湯量や温度が変化します。
それは、当館の温泉も同じで、大涌谷温泉を供給されていますが、最近は少し白い濁り加減が少なくて、透明気味です。
雨が多かったからかもしれません。
さて、透明でも無臭の姥子温泉に入って、ゆっくり静かに入っていくと、底は小石が敷き詰められて足ツボマッサージのような感触です。
シャンプーや石鹸類は無いので、カランすらないので温泉に入り、体を温めることに専念するのです。
湯治です。
肌触りが滑らかな温泉です。
じーっと温まって出ると、じわっと汗をかきます。
温泉が体に効いているのがわかります。
3年前には分からなかった、自然湧出の温泉の意味が今回理解できました。
枯渇した場合は、敷地内の源泉に変えて日帰り温泉としているのです。
どちらも泉質は同じ単純温泉です。美肌の湯として有名なメタケイ酸を多く含んでいます。
敷地内には祠も祀ってあり、石仏も並んでいてそこの先に、大涌谷へと続く賽の河原の熱湯地獄があったという歴史を垣間見れるのです。
箱根には、17湯と言って色々な泉質の温泉がありますので、何度も来訪していただいて、温泉を満喫してください。
岩から湧出する姥子温泉秀名館のお風呂と湯床休みは本当に癒されました。