雨の日の箱根の楽しみ方

ゴールデンウィークは天気に恵まれましたが、後半は雨になり色々計画していたお客様も変更したり、取りやめて帰路に着いたりとさまざまだったと思います。

休日の喧騒から一段落して、ゆっくり旅を楽しもうとする、落ち着いた年齢のお客様がそぞろお見えになっております。

最近は、平年より気温が低く肌寒さを感じまして、エアコンは暖房で運転しています。

ご来館のお客様のお部屋や浴室の更衣室らは、暖房にして準備しています。

「寒いですね」と問われましても、都会の気温よりも2〜3℃低いので、標高が768メートルですから、まだまだ上着が必要です。

それに重ねて、この所は雨が続いて肌寒さをながびかせている様に思われます。

こんな時は温かい温泉に入って、体の芯から温めたいものです。

御滞在のお客様の中には、5回も温泉に入ったよと自慢げにお話くださり、温泉の効能を満喫してご機嫌におかえりくださり、こちらも嬉しく思いました。

雨の日は、箱根では美術館が多いので、にわか芸術家になってみるのも良くて、ひょんな出会いから好きなアーティストを発見するかもしれません。

そこで今回おすすめの美術館は箱根ドールハウス美術館です。

箱根の玄関、箱根湯本駅から元箱根港行きのバスに乗り、お正月に開催される大学箱根駅伝競争のコースをたどる国道1号を走りながら、芦の湯で下車します。

すぐに箱根ドールハウス美術館があります。

車できても駐車場は広いので安心です。

入館料が1,800円ですから、少し高いかなと思いますがどんな展示なのか見てみたいと思います。

入ってみて、驚いたことは、館内撮影OKということです。

美術館などは撮影不可が多いにもかかわらず、感動のお裾分けをしてくれるのか、太っ腹な美術館だと思います。

ドールハウスは中世ドイツから始まりイギリスからヨーロッパへと広がりました。

ドールハウスは時代考証や世の中の様子を映し出す、文化遺産であり研究材料になり、大富豪の子女の花嫁教育のためのドールハウスなど面白い展示です。

中世の王族の者だけでなく、イギリスの当時の社会を映し出す工場のなどもあります。

日本のドールハウスの始まりは、光源氏が紫の上とのままごと遊びに起因した話から、1985年に「シルバニアファミリー」が誕生してブームが沸き起こりました。

作品の数が多いので、細かい所まで目を凝らしてみていると、最後の方にはメガ疲れて、集中力の低下してきます。

頭をリフレッシュさせるためか、中庭にはボタンをおすと、ミニチュアの列車が走る模型があり楽しめます。

カフェもありますから、ゆっくりお茶もできます。「霧の紅茶」ここ芦の湯は霧が多い土地ですから、それが名付けの理由でしょうか。

ドールハウスなので、女の子が好むミュージアムと思いますが、小さなお子様では、少し難しいのか飽きてしまう光景を見かけました。

そこで、週末には外のお庭でミニSLが走るそうで、天気のよい日には大人も300円で乗れるので楽しいかと思います。

そこで、1,800円での観覧は果たして高いのか。

展示作品の多さから、展示資料を読んでの興味が沸いたことで、とても勉強になりました。

各々の嗜好にあった場合にその価値が現れると思いますが、私は高いとは思いませんでした。

箱根での雨の日の過ごし方の一例をご案内いたしました。