箱根強羅温泉の夏の一大イベントは大文字焼花火大会です
台風が関西方面に上陸して、お盆休みが残念なお天気になっております。
8月16日は箱根強羅温泉は、大文字焼花火大会の日で、明星ヶ岳(大文字山)の山頂付近に「大」の松明で炎の大の字が浮かび上がるのです。
大の字はどのように燃え上がるのでしょうか。
2ヶ月前から炎天下の山腹で、箱根女竹を刈り取り、乾燥させ3mほどに揃えて、直径30センチの束を250作りまして、大の輪郭に沿って2重に約1、5m間隔に立てます。
午後7時30分の一筋の花火の合図で点火され、松明の火が天から線となり大の文字となって暗闇に大の字が浮かび上がるのです。
大の字の「一」は長さが108m、太さは7、5mになるそうです。
麓からは打ち上げ花火の饗宴が賑々しく、大の字と夜空を飾ります。
大文字焼きは縁ある人の霊や無縁の霊を慰める盆の送り火です。
毎年大の字を美しくするために、準備を重ね、急斜面での作業に身を躍らせて、熱風を浴びながら火を燃やす宮城野青年会と有志のとてつもない努力の上に成り立つお祭りであることを忘れてはいけません。
強羅駅前の会場では、盆踊りや、露天商エリアなどお祭り気分を盛り上げます。
当館からの大文字山は、雨上がりで雲が湧いたり、果たして夜の天気はどうでしょうか。
台風の影響で何回も突然雨が降ってきます。
夜7時半になったら、一発の花火の合図で大の字に点火され炎の大がうか鼻上がりました。
雨が降っていたのに、山に雲がかからずに、綺麗な松明の火文字が現れたのでした。
花火がドンと音を立てて大輪の花を咲かせます。
約30分暗闇に花火が上がり続けて、ナイヤガラの仕掛け花火も美しく、大文字花火大会が無事に終了しました。
箱根は、この大文字焼きが過ぎれば、朝夕の風に秋を感じるようになります。
最高気温が30℃だとか、暑くて嫌になっていても、短い夏を懐かしむように刻々と秋が訪れます。
そしてあと半月、夏休みにお客様の仕事を無事終えることができましたら、2023年の夏が終わるのです。
お盆休みを終えて明日から仕事が始まる皆様、残暑に負けずに頑張ってください。
疲れましたら、大涌谷の掛け流しの白い濁り湯温泉に入りに来てください。
お待ち申し上げております。