東京北千住の銭湯タカラ湯で天然かき氷が食べられるって
2月の最大イベントバレンタインデーは雪がシンシン降りました。
2月の建国記念の日辺りは、毎年雪が降りまして、ここを過ぎれば春がすぐそこに待っていると寒くても我慢します。
ウェブマガジンをあれこれ見ていたら、銭湯の記事を見つけ、北千住のタカラ湯では、2月11日から19日まで、天然氷のかき氷を限定数まで無料で配布しますという、銭湯に入って湯上がりにさっぱりと食べられるという魅力ある記事でした。
銭湯よりも天然氷に食いしん坊の私は食いつきました。
箱根から北千住は少し遠いけれど、小田急線は千代田線に乗り入れているので案外乗り換え回数が少なくて、近いような気がしました。
雪景色の箱根を後にして、久々の都会へ行ってきます。
箱根湯本から北千住駅直行のロマンスカーもありますが、1日何本もないので、急行電車で代々木上原駅乗り換えにしました。
小田原を発車して本厚木あたりから青空が見え始め、都会に近づくと雲がとれて青空が広がったのです。
寒いのは、箱根だけでした。
北千住駅についてから、目的の銭湯まで地図を見ても徒歩20分の距離ですから、迷子は確実なので、贅沢にもタクシーで行くことにしました。
5分もからずに到着しました。
銭湯独特の破風(はふ)屋根造りで、しかも屋根が2段に造られている伝統的な建築物です。
欄間の彫刻が目を引き、歴史を感じます。
暖簾は「タカラ湯」ではなく、めぐり湯となっています。
日光と提携して、日光めぐり湯の暖簾だからでしょうか。
暖簾をくぐり、靴箱に靴をしまって中に入ると、券売機ではなくフロントというのか、番台というのか、スタッフがいて、大人料金500円を支払いました。
女湯の暖簾を入ると、更衣室の床は、今時のフローリングとは異なり、板の間という言葉がぴったりのよく磨き上げた、ツルッと滑りそうなピカピカの床です。
素足に気持ち良い掃除の行き届いた床でした。
天井も高く、欅の木目のようなお寺の天井のようです。
伝統的な建て方があちこちに面影を残しています。
更衣室には、ドライヤーが2台有料であります。
ロッカーは無料の手に巻くタイプで、30くらいありました。
椅子やベビーベッドもあり、テレビと滑り台が子供連れでも飽きさせないサービスだと思いました。
浴室の中に入ると、周りのタイルが薄いピンクに統一されて、天井は高く、明かり取りから日が差し込んで、とても明るいです。
洗い場の数が多くて、31もあるのですが、シャワーは鏡の上に固定式なので、頭をそれに合わせて洗い流さないとダメな、技術を要するタイプです。
浴槽は3つあります。
腰や背中を水圧でマッサージできるジャグジー、電気風呂が付いている浴槽は、お湯の注入口がペンギンの親子になっていて可愛いです。
薬湯は東京山吹という、茶色い漢方薬のような匂いがして、ぶくぶくとジャグジーで、地獄絵図のような壁画から、地獄風呂となっています。
水風呂もありましたから、サウナもあるのかなと端っこを探したら、小さなあサウナがありました。
サウナに入ると、3人ぐらいで満員で、温度も控えめなので、ゆっくり汗を流せます。
3時開店で間がないからか、年配の方が多くお風呂の入り方ものんびりなので、こちらまでのんびりしてきます。
浴室内の周りの壁には、日光が北千住から東武特急で2時間だと宣伝しています。
これが日光の天然氷のかき氷と関係があるのでしょう。
湯上がりにかき氷を食べられると思うとウキウキします。
更衣室からでると、かき氷を作ってもらう人がいたので、並んでいたら、整理券のない人は食べられないそうで、もうすでに本日分の20食分は終了とのことです。
えー、聞いてないよ。と言いたくなりましたが、20食は少なすぎるでしょ。
3時オープン時に並んで整理券を確保しないといけなかったのですね。
食い意地が張って、決めた銭湯にはるばるやって来たのに、残念でした。
湯上がり髪に、北風が冷たい日で、目的のかき氷が食べられなかったせいもあり余計に寒いです。
北千住駅までの帰り方を教わり、バスで210円の距離を、往路はタクシーで800円かけたことを、かき氷を食べられなかったから、余計に悔しくなりました。
そういえば、タカラ湯は日本庭園を望む縁側があると、ホームページに記載されていたのに、それを確かめずに後にしてしまったことに、バスの中で気がつきました。
北千住の駅に美味しそうなドーナツを見つけて、お土産に買って帰ります。
往路のタクシーの運転手さんに行き先を告げた時、さっきのお客さんも同じところでした。と言ったいたので、みんなかき氷が目当てだったのでした。
ウェブマガジンの情報ですから、しかも20食ですから、残っていると思う方がバカですよね。
北千住の銭湯タカラ湯の集客戦略見事なり、という感想でした。