海が見える高台の小田原のパン屋さんから湯河原へ

箱根のパン屋さんを何回かご紹介しましたが、今回は小田原です。

小田原と言えば、新幹線が停まる駅でありますし、人口は約19万人です。

ですから市内にはたくさんのパン屋さんがありすぎて、よくわからないので、景色が良くて、ドライブしながら寄り道できるパン屋さんのお話です。

ちょうど、晴天で海がキラキラ光っている日のお昼頃です。

小田原へ仕入れに行った帰り道、県道73号を進み早川口の交差点を直進して国道135号に入りずーっと走って、jRの根府川駅方面へ右折して県道740号をずーっと進みます。

早川を過ぎると、進行方向左側にキラキラの海が広く見えます。

海風が寒いけれど、気持ち良いです。

根府川 小田原 相模湾
パン 麦踏 小田原

バス停の天正庵というのは、天正18年豊臣秀吉の小田原攻めの際、千利休に命じて茶室を設けたところで、その古民家をパン屋さんにしたのでしょう。

お店の名前は、麦踏(むぎふみ)です。

麦踏 小田原 根府川

店主のこだわりは、神奈川県で取れた麦を石臼で引いてパンにしています。

麦踏 古民家

お昼には、もう人気の食パンは売り切れで、欲しいものは予約をした方が良いみたいです。

キラキラ光る海を眺めながら、小麦の風味たっぷりのパンの匂いをかいで、外はカリカリで中身がもっちりのパンですから、飲み物があれば充実です。

縁側や、お庭の椅子で、パンとスープなどのランチのセットも食べられます。

天気が良くて気持ち良かったので、前の道を湯河原方面に走って、「湯河原町立美術館」へ行くことにしました。

走ること20分くらいで湯河原に着いて、駅前通りをずーと奥湯河原まで行くと、「湯河原町立美術館」が立っています。

湯河原 美術館

湯河原に沢山の作品群と自身の画家生命をこの地に残すことを考えて、平松礼二の常設館が開かれたというので、見てみたいと思いました。

岩彩、岩絵の具というのか、石や貝など鉱物から取り出す粉末の絵の具を画材として使うのが良くわかる、アトリエを公開していて、画家の作業の様子がわかるのが興味深かったです。

本館では、湯河原が終の住処となった、安井會太郎、竹内栖鳳などの絵画の展示しているので、本物を鑑賞できて、とてもよかったです。

湯河原 美術館

庭園は池があり、珍しく「水琴窟」があり、この水盤に柄杓で水を注ぐと瓶から不思議な音がすると書いてあるので、聞いてみたかったのに、肝心の柄杓が置いてありませんでした。

次回は、柄杓を持参しようと思いました。

箱根にも、美術館は西洋画から日本画、色々ありますが、湯河原で日本画の本物に、特に竹内栖鳳を鑑賞できて嬉しかったです。

湯河原からは、山道をずっとカーブばかりの道をくねくね走りながら芦ノ湖のほとりの元箱根へと出ることができます。

神奈川県の西部ですから、湯河原へは、小田原から海からも、箱根から山からも行くことができます。

箱根金時荘にお泊まりになりましたら、翌日は、古き良き旅館が立ち並ぶ湯河原へ、小さな町のですが、どこか懐かしく落ち着く街ですから、散策してみるのも面白いです。