箱根で3番目に高い山<駒ヶ岳>は霧の中
箱根の観光名所や観光情報などを私の興味ある事については、お泊まりのお客様にお知らせしたり、ご案内しております。
箱根に住んでいながら、巷で人気の箱根の品物や場所を知らないこともたまにあります。
先日もお泊まりのお客様から、駒ヶ岳の山頂にある「箱根元宮」(はこねもとみや)のこと、山頂で流れ星を見たことなどをお聞きして、今まで話には聞いていましたが、ぜひ観に行こうと思いました。
駒ヶ岳は、日帰り温泉の眺めの良い露天風呂で有名な「龍宮殿」やリゾートホテルで元総理大臣などもお泊まりになる「箱根プリンスホテル」がその麓にあります。
「箱根園」として、お土産物や水族館も併設しています。
現在スノウマシーンで、何か製作中らしく、雪山ができていました。クリスマスころには、小さなっゲレンデができているかもしれません。
箱根の玄関であります箱根湯本駅から45分位で到着しますが、伊豆箱根バスに乗車してください。
箱根園に着くと、すぐに「駒ヶ岳ロープウェイ」乗り場があります。
芦ノ湖の畔りにある箱根園の標高は700mぐらいで、夕景がとても儚く綺麗だったので、ロープウェイに乗って、駒ヶ岳山頂に登ったら、夕日が山に沈む景色が見物できるかと思ったのです。
ロープウェイは大型で定員は101人乗りで、苗場などのスキー場のリフトで見るのと同じタイプだと思います。
前方と後方に腰掛けスペースがあるだけで、つり革がいくつか吊り下がっているのですから、主に立つ人ばかりです。
車掌さんが案内をしてくれます、お客さんが2名だったので、なんか気恥ずかしい気がしました。
駒ヶ岳は、箱根で3番目に高い山で、標高が1300mあること、紅葉がもう終わったこと、今日は雲に隠れて見えない富士山の位置とか、話を聞いている間に7分で山頂駅に到着します。
山頂に着いたら、風がピューピュー、霧で山頂の広場が見えません。
綺麗な夕日を見るのが目的だったのに、何にも見えないのです。
遥か向こうに、鳥居が見えます。
あれが箱根元宮でしょうか。
山岳信仰の神山を北に拝して、駒ヶ岳は人皇の時代に開山したのですが、元箱根にあります「箱根神社」は757年、天平時代のことで、その歴史はとても古いのです
霧の中、看板の説明を冷たい風に震えながら読むと、「箱根元宮」はその歴史は浅く、昭和39年、堤康次郎氏により寄進されたのですが、修験者の修行の霊場としては、古い歴史があるのでした。
霧の中、元宮目指し歩いて行きます。
途中、「馬降石」があり、しめ縄で祀られています。白い馬が降りたって、ここにヒズメの痕があるそうで、どんなに日照りが続いても、水が枯れたことがないと伝えられています。
ロープウェイの運行時間が気になり、一人霧の中、山頂に残されたら困りますので、いそいそと駅に走りました。
流れ星は次回晴天の時に観察する事にします。
山頂駅から麓を見た所です。麓に霧はありません。
半分まで降りてくると、富士山が雲海から顔を出しています。
ちなみに帰りのロープウェイの乗客は私一人の貸切でした。
短いロープウェイの散策でしたが、600mの標高差で晴れと霧を味わって、自然は思い通りにならない、すごいなと感じました。
ただ、運賃が往復1800円ですから少し高いですが、駒ヶ岳の標高1300mの空気や景色を体感できるので、お天気と相談して一度は訪れてみるのも良いと思います。
冷え切った体を温めるのは、やはり大涌谷からのかけ流しの白い濁り湯です。
箱根金時荘のお風呂めがけて、まっしぐら帰ります。