仙石原 <長安寺>紅葉の中に五百羅漢がたたずんでいます

今、箱根は紅葉の真っ只中です。

紅葉スポットだけでなく、箱根山全体が紅葉なので、道路を走っていても電車に乗っていても、景色の一部のどこを切り取っても、綺麗です。

毎回宣言しているのですが、紅葉狩りは晴天の日が1番綺麗です。

太陽の光が、紅葉の赤や黄色や、オレンジをよりはっきりと照らし出してくれるからです。

今日の晴天の日は、紅葉の名所として知られる、仙石原の「長安寺」に行ってみました。

仙石原は、箱根の玄関であります、箱根湯本駅からバスに乗って30分のところです。

周辺には、ガラスの森美術館星の王子さまミュージアムがありまして、見るところが沢山あります。

「仙石」のバス停から歩いて3分ぐらいで、「長安寺」に着きます。

長安寺は、曹洞宗のお寺で、1655年に仙石原の地に開山された、とても古いお寺です。

我が家のご先祖さまが眠っている墓地のあるお寺は、宮の下にあるので、よそのお寺に伺うことはあまりありませんが、この長安寺は、紅葉の名所なのか、多勢のカメラマンや観光客で賑わっています。

駐車場は20台くらいありますが、次から次と車が出入りしています。

仙石原 長安寺 紅葉
仙石原 長安寺 紅葉
本堂 釈迦如来

山門を入り、本堂には釈迦如来像がそこにあって、お賽銭をあげる際に、拝むことができます。

本堂から裏山一帯に五百羅漢が点々と鎮座しているので、紅葉の中に苔むした羅漢さん達をみながら、山の道を進みます。

仙石原 

まず地蔵堂の前を通りますので、「箱根金時荘」にもお地蔵さまが立っていますが、ここでも子供の安全を祈ります。

羅漢さんは、お釈迦さまの弟子で、人間として最高の位を得た仏様で、500人集めたのが五百羅漢であり、喜怒哀楽の表情を浮かべた人間味のある仏様なのです。

ここ「長安寺」の五百羅漢は、比較的新しく昭和60年より建立し始めて、現在進行中だそうです。

最近の物とわかるのは、この羅漢さんが手にしているのは、どうみても携帯と思われます。違うかなあ。

こんなふうにのんびり空を見上げている羅漢さんは、ずっとここに座ってお釈迦さまの教えを体現しているのでしょうか。

裏山の散策路は、山みちなので足元に気をつけて歩いて行きます。

紅葉を写真におさめるご年配の人たちは、山歩きの格好をして、肩から大きなカメラをかけています。

皆さん、足腰がしゃんとして、風景の一瞬を逃さないのですから、服装から準備万端です。

裏山をずっと歩いて向こうまで行くと、大涌谷の噴煙が見えます。

大涌谷からちょうど反対側だということがわかります。

箱根の紅葉は、この週末ごろが最後かもしれません。

赤い紅葉たちに、「ありがとう来年もよろしく」って言いたくなります。

裏山を下りてくると、鐘楼堂があります。

山道をぐるぐる羅漢さんを見ながら歩いていたら、ズボンに種子がくっついていました。

ご年配のカメラ愛好者たちは、経験豊富な人たちで、ツルツルした山歩きの格好ですから、ズボンに種子がつくこともありません。

箱根の住民でも、「長安寺」が紅葉の名所で五百羅漢があることを知らない人も多いです。

観光客の他県ナンバーを見ると、遠くから目指してやってきたのです。

紅葉の隠れた名所を、もっと多くの人にお知らせするために、仙石原の「長安寺」を紹介しました。

綺麗な紅葉を見物した後は、箱根金時荘の白い濁り湯温泉で、ゆっくり温まってください。

気持ち良いから、ぜひお勧めします。