箱根湯本駅近柔らかな温泉に入って登山電車のレール音が聞こえてくるよカッパ天国
例年よりも早く春一番が吹きました。
大風が吹くと箱根ロープウェイが運休となりまして、当館最寄りの早雲山入り口のバス停、大涌谷へ辿り着くバスの停留所は長蛇の列となります。
4月並みの気温になったかと思えば、今日は北風と雨がしとしと、冬に逆戻りです。
箱根17湯の日帰り温泉を3年ほど前から、体験入浴を続けてきました。
日帰り温泉ブームとなり、コロナ禍の最中は日帰り温泉をしていなかった旅館なども、最近では日帰りや足湯などにも拡大しているみたいです。
まだ訪れていない湯本近くの旅館に日帰り温泉を訪ねてみると、2月いっぱいは館内施設のメンテナンスの為、営業してないところが多いです。
残念でした。
そんな中、昭和60年から営業している、古参の日帰り温泉、箱根湯本駅のホームから見上げるとそこにある、かっぱ天国に行ってみることにしました。
箱根湯本駅のすぐ横の狭い道を、電車の線路と並行している坂道を登って行くと、玄関までの近道の階段があります。
階段をずっとずっと登っていくと玄関入り口に到着します。
入り口を入ると、すぐにフロントがありますので、大人900円を支払い、くつロッカーに100円を入れてキーを持って2階に上がります。
階段の赤いジュータンに歴史を感じました。
開店直後だったので、まだ私一人でした。
うわー貸切でゆっくり手足が伸ばせると喜びます。
更衣室は、100円が戻ってくるロッカーが16個と棚が18個ありました。
洗面台が3台とドライヤーが2機ありました。
浴室に入ると、屋根はありますが、周りの壁と天井の間はしっかり壁がなくて、天井にも隙間があり、半露天の雰囲気です。
シャワー付きのカランが3個あり、リンスインシャンプーとボディソープが設置してあります。
正面から滝のように温泉が流れてきますが、時々大滝のように流れ入り、通常は五月雨のように静かみたいです。
こちらの温泉は、アルカリ性単純温泉で、透明無臭です。
滑らかな柔らかい温泉です。
41℃くらいのまったりと入っていられる温かさです。
しゃがんでお尻をついて入っていられるので、ゆっくり長く入っていられます。
それが芯から温まる入り方かと思います。
湯本駅のすぐ近くなのに、森の中に居るかのように錯覚してしまうし、ガタンゴトンキーンと登山電車のレールの軋む音を聞きながらのぼせるのも一興です。
古くから続く施設なので、錆びていたり、年季の入った棚だったりしますが、入浴料もお安くて、電車の待ち時間を利用して温泉に入ることができるので、とても便利だと思いました。
狭い道路のずっと奥に駐車場も完備していますから、車でも便利です。
外にでて、坂道を下って駅に進みながら、体がポカポカ温かいのは、温泉だからです。
温泉成分をシャワーなどで洗い流さずにそのまま皮膚に覆ってお持ち帰りください。