強羅温泉の強羅駅周辺は懐かしい駅前温泉の風情あり

箱根の温泉と一口に言っても、箱根には17湯の温泉が湧き出ています。

昔々は箱根7湯から始まって、現在では17湯からさらに開発が進み自家源泉を持つところなどが増えて、それ以上の数があるという話です。

12月に入り、世の中の動きが慌ただしくなって参りました。

それと同時に、腰や肩の凝りや痛めたりで、日帰り温泉入浴を希望するお客様が増えてまいりました。

寒いと体を縮こませて、血流が悪くなり、あちこち体が固くなるものです。

そこで、温かい温泉にザブンと入ってあったまると、体が柔らかくなって、芯から温まって、痛みが楽になるものです。

まだ片付けることが多すぎて休めない人こそ、日帰り温泉入浴は手短で、簡単に癒されると思いますから、ぜひお試しあれとおすすめする次第です。

私どもの箱根金時荘の最寄り駅は、ケーブルカーの早雲山駅ですが、ケーブルカーの始発駅は強羅駅です。

強羅(ごうら)という地名は、太古ゴロゴロした石で地盤がためられ、坂道から形成されたため強羅と呼ばれたと言い伝えられています。

箱根の玄関の箱根湯本駅から登山電車で40分で終着駅の強羅に到着します。

その昔、都内からのお客様を小田急電鉄が避暑地の箱根に真っ直ぐ送り届けるために、新たに強羅を別荘や企業の保養施設として分譲開発したのが始まりです。

銀行や企業の保養施設は、当時は小型ホテルのようで一つの会社が何軒も持っていたりしました。

景気が下降気味になると、施設は閉鎖され、現在は強羅保養所組合に加盟している施設は22軒ほどに減少しました。

閉鎖された施設が、今はインバウンドのゲストハウスや飲食店にリノベーションされて名前と建物が変わったりして、強羅の細い裏道なども散策するのが興味深いです。

強羅駅周辺を散策してみましょう。

強羅には、銀行はありませんが郵便局はあります、駅のすぐ真前です。

駅前ロータリーの右手には、お土産屋さんが連なり、左側には、旅館案内所がありますので、強羅温泉旅館のお問合せにご利用ください。

お土産物屋さんの前にチョロチョロ温泉が注いでいます、温泉の透明性からこれは大涌谷温泉の白い濁り湯とは違います。

強羅温泉には、自家温泉のお宿もあれば、早雲山からの温泉(透明)と大涌谷からの温泉(白い濁り湯)を引いているお宿などがあります。

ですから、まず温泉の泉質や色などを確認してからお宿を選ぶと、自分好みの温泉を選ぶことができますね。

お土産物屋の中村屋さんは、強羅まんじゅうを売っています。

全国割のいざ神奈川のクーポンも紙での決済ができるお店です。

紙決済ができる店舗が少ないので、とても助かります。

和菓子の花詩では、甘味カフェも利用でき、命水を使って独自の製法での和菓子は無添加ですから、体に良いお菓子です。

強羅駅前の踏切を渡って坂道を降りていくと、宮城野、仙石原方面に続いています。

踏切の反対側の坂道を登っていくと、強羅公園に続く道です。

写真屋さん内のカフェでは、登山電車をかたどったケーキでお茶できます。

そのお隣は、新しく出来たパンケーキのお店の名前は、箱根の森のパンケーキです。

ふわふわに見えるパンケーキは、テイクアウトができますが、一から作るので待ち時間が15分から20分かかるみたいです。

細い裏道を辿ってまた駅に戻ると、忍者のお店がありましたが、冬季休業に入っていました。

駅構内では、用途や行動に合わせたお得切符の案内が出ていて、マイカーでは味わえない旅の仕方を教えてくれます。

せっかく種類豊富な乗り物で行き来できるのですから、電車、ケーブルカー、ロープウェイ、観光船など、地上から空から湖上から、箱根をぐるりと周遊してください。

郵便局前の地下通路を行くと、箱根役場の出張所のやまなみ荘は、公共の日帰り温泉です。

若者が多く入店するコーヒーキャンプもこの通路の先にあります。

強羅駅周辺を散策するのは短時間で事足りてしまいます、ここが目的地ではなく、目的地までの通過点の駅ということの方が多い駅でしょう。

小さな強羅駅は、今はホテルの送迎バスが待ち合っていますが、その昔は、旅館の番頭さんが、旅館の名入りの旗を掲げて、登山電車から降りてくるお客様を迎えたものです。

チェックインの3時ごろは、強羅駅は観光客や、慰安会団体様でごった返した駅前温泉という感じでした。

時代が進み、コロナの時代も経験して、温泉旅館や旅の仕方も変化していますが、温泉のもつ良さは何も変わらず、それを欲する旅行者の気持ちも変わらないのではないでしょうか。

ただ、あったかい温泉でのんびりしたいというだけです。

そんな希望は、箱根金時荘の白い濁り湯温泉で満たされます。

どうぞお試しください。