美味しいMRコーヒーは簡単にたどり着けない山の中です
梅雨入りしたような雨が、季節を逆戻りさせて、春になりたてのように肌寒く、観光客の皆さんはやっぱり箱根は自然の中だとお感じでしょう。
こんな肌寒い日には、香りたつ濃くて苦いコーヒーが飲みたくなります。
そこで今回は、美味しいコーヒーを入れてくれるお店を訪ねてその味を確かめて見ようと思いました。
仙石原は、箱根湯本からも御殿場からもバスで行きつけるところです。
最近では、バブル時代に乱立した銀行や会社の保養所や契約旅館などが、IT系の大手や中国資本により、建て替えられたりして目新しい建物が目につくようになっています。
近くにスーパーや銀行がある、言わば仙石原銀座にあるポコアポコは、こだわりの豆を挽いてのコーヒーを楽しめる喫茶店です。
赤いコーヒー豆を弾く機械が、コーヒー屋さんを物語っています。
明るいこじんまりとした静かな店内、すごく落ち着きます。
ケーキセットのコーヒーは、普通のブレンドですが、香りと苦さがちょうどよくて、ケーキはシブーストをオーダーしたら、アイスやホイップや果物を使ったプレート状態で登場したので、嬉しい驚きがありました。
他のお客様がマンデリンのコーヒーをオーダーしたので、豆を挽いたり落としたりの香りをクンクンかいでとても良い香りに満足しました。
マンデリンなどのストレートコーヒーは700円だったので、ちょっと我慢しました。
店の玄関前には、段ボールに夏みかん山盛り入っていて1個100円で売られていました。
以前日帰り温泉のかま家でも同じような光景をみたような気がします。
次に噂に聞いたことがあるけれど、どこにお店があるのかわからないMRコーヒーを探しに行きます。
仙石原のどの辺にあるのか、ナビで探します。
箱根の玄関、箱根湯本駅より桃源台行きバスで40分、箱根カントリー入口で下車、歩いて7分くらいです。
県道から脇に狭く細いくだる道を降りてすぐ、でもわからずにどんどん降っていきました。
そしてなかなか見つからないので、逆戻りして来た道を上ってきました。
確かこの道は、はるか昔小学生の頃、箱根で唯一のボーリング場がここに存在していたことを思い出しました。
箱根後楽園という施設だったこと、もう最盛期を過ぎたグループサウンズ、ヴィレッジシンガースのヴォーカル清水さんが隣のレーンでボウリングをしていたことが思い出されました。
ボウリング場と言っても、5レーンくらいしかなかったような記憶です。
ナビでは、「目的地はこのあたりです」と言うだけで看板なんて見えないのですが、車は2台駐車しています。
この階段を降りたらMRコーヒーがやっと見つかりました。
入り口を入り、女性の店主さんに450円のコーヒーを注文し代金は先払い、ここにも夏みかんが箱に入っていて、少しシワシワしてる加工用なので無料と書いてありました。
仙石原の店舗では、このように柑橘類を置いてあるのがポピュラーなのでしょうか。
コーヒーは、ペルーと東ティモールの深いローストした2種類の豆があり、より苦い東ティモールのコーヒーを飲んでみます。
手書きのメニューでその味がすごく美味しそうに想像できます。
1人でテキパキ仕事されているけれど、多分店舗の位置確認の問い合わせの電話がよくかかってきます。
みなさん、なかなか辿り着かないお店なのでした。
窓からの景色は、山の中の緑です。
Tシャツやトートバッグなどおしゃれな生活雑貨を売っていたり、インテリアとマッチして素朴な心地よいスペースでした。
場所の確認の電話をかけたお客さんが、2、3人到着して、1人で対応している店主は、でも慣れた話し方で、先の注文順に作るので、お待ち願いますと承諾を得て作業していました。
セカセカと慌てることない、時間はこの自然の中でゆっくり流れているような店内ですから、お客様たちもやっとたどり着いて、ゆっくりコーヒーを楽しむことでしょう。
バックに静かにジャズが流れています。
私は長ーく箱根に住んでいますが、知らないお店も多く、最近ではお店のサイクルも短かったりで、どんどん変わります。
そんな中、ポコアポコはずーっと昔から変わらずにあり、MRコーヒーはどのくらい前からの営業かはわかりませんが、名前を聞いてこのところずっと訪れたかったお店でした。
箱根のお店のことを、観光客の皆様から教えてもらうことはよくあります。
映えスポットなど、お客様の写真から知ることの方が多いです。
あらためて、箱根はきれいで空気や水が美味しいから、皆様にたくさん来て頂きたいです。
箱根金時荘の大涌谷のかけ流しの白い濁り湯にも是非お入りください。