箱根金時荘の朝食にお出しする<きゃらぶき煮>を作りました
5月も半ばになると、箱根の山では野生の山菜が自生しているので山菜採りをあちこちで見受けます。
野山に山蕗(やまぶき)がちょうど良い大きさに育っていて、山菜好きな人は思わず取り出してしまいます。
私も山蕗が大好きですので、これだけですが採って来ました。
丸くて緑の濃い葉で茎は根本から葉の付け根まで太さが同じようななるべく太いものを切り取るのです。
細くて短いのは、煮ると針金のように硬くにしまってしまうので、太いものを採っていきます。
綺麗に水洗いします。あくが強いので必ず手袋をしましょう。
5センチくらいに切りそろえます。
切り揃えたら、もう一度水洗いします。
鍋にお湯を沸騰させ、塩を2つまみくらい入れます。
山蕗を鍋に投入してある程度柔らかくなるまで下茹でします。
つまんで柔らかくなるまで下茹でします、大体40分でこのようになりました。
あくを洗い流します。
小さい火で味つけて炊いてゆきます
お醤油を6周回しかけます。計量スプーンなんていりません。
コトコト弱火で炊くこと2時間で醤油がすっかりなくなり、途中何回も両手鍋の持ち手を持って揺すって上下を返します。
調味料のさじ加減やずっとそばにいて面倒を見てくれるのは、93歳の母の仕事です。
だから、最初のお醤油の6周回しかけは見ていましたが、途中の僅かな砂糖の投入具合だったりは母の舌のみが知ることでした。
これで完成です。仕上がりの色は濃くありませんが、しっかり味ついて美味しかったです。
こんなふうにして冷凍保存します。
最終的には750gのきゃらぶき煮が完成しました。
まだまだ何回か山蕗採りを重ねて、昆布や山椒の実なども加えて作ります。
山蕗が小さいので、ある程度茎が太くならないと美味しく完成しないのですが、天気が続いて初夏の陽気が長くないと生育しないです。
ましてや今年は梅雨入りが早そうなのでお天気の日には、せっせと山蕗採りに出かけましょう。
山菜は自然の恵みですから、茎系の根などは取らないで来年に残しておくことを忘れずに、みんなの自然を守っていかないといけませんね。
私が主に山菜採りするのは我が家の裏山や持ち主から許可を受けた広野はらですのでご安心ください。
レシピと言っても細かな数値がないので、いつも同じ味にできるものではありませんので、作る時々の出来上がりがきゃらぶきの味です。
もしよかったら、朝食を食べに箱根金時荘にどうぞ、お待ちしています。