箱根金時荘のパワースポットの話

箱根金時荘には、我が家を守ってくれるお地蔵さまが立っています。

道路沿いの敷地の真ん中ぐらいに、立っています。

箱根で1番高い山である神山は、大涌谷の噴煙の正面に聳える山で、その名の通り「神の山」と言われています。

修験者や山伏の修行の山岳信仰の山で、山頂近くに祀られている「神変大菩薩」がこのお地蔵さまの元なのです。

私の祖母が、神山まで登ってお参りすることができなくなったために、お地蔵さまに魂を入れてもらったとのことです。

それ以後道路沿いに立って、我が家をまもってくれています。

お地蔵さんとは別に、神変大菩薩の奥の院が、男風呂の窓から眺められます。

銅板で作られた屋根は、今はもう緑色に変色して、再建されてから40年がたとうとしています。

修験者が無事に修行を遂行するのを叶える神様ですから、いつまでも歩くことが出来る様に、健脚でいられるようにお願いします。

奥の院への石段を踏みしめて、足を踏み外さないように登ってお参りします、子供の頃からお参りしますが、この階段は本当に上りづらいです。

お地蔵さまの帽子と前かけは色とりどり、夏物冬物作ってあります。

お針仕事は、93歳の母の手仕事です。

コツコツ生地を見つけては、お地蔵さまの帽子と前掛けを作ります。

朝一番でお地蔵さまにはお茶を差し上げて、家内安全、商売繁盛を祈ります。

お地蔵さまも冬用の厚手の生地の、帽子と前掛けに衣替えです。

祖母の時代から、ずっと金時荘を見守ってくれたお地蔵さまは、この道を通る、地元の人や観光客の人も、立ち止まって参ってくれます。

きっとお地蔵さまは、通行の人々を安全に、前を通る車の安全へと導いてくれるのでしょう。

何も語らずに黙って立っているだけのお地蔵さまですが、箱根金時荘の守り神、パワースポットです。

きっと私が元気で生きている限り、毎朝手を合わせてお祈りしていくことでしょう。