湯本温泉 <花紋>時代劇の一場面迷い込み色々なお風呂を味わえる温泉
夏休みが終わり、平日の箱根は観光客の行き来が急に静かになり始めました。
そろそろ温泉体験を再開しようと思いまして、まだ訪れていない日帰り温泉を探して、今回は湯本温泉の「花紋」に行ってきました。
湯本は箱根の玄関です。
箱根と言えば、宿泊するのが当たり前と思う人が多いと思うます。
都内から、小田急特急ロマンスカーで1時間13分と意外に近い箱根を実感します。
そこで、日帰り温泉の需要が多く、特に湯本温泉には多数の日帰り温泉があります。
私も今までいろいろな日帰り温泉を体験いたしました。
まだ訪れていない残りわずかな施設の一つである「花紋」は、箱根湯本駅から、片道100円の箱根湯本温泉送迎シャトルバスを利用していくことができるのでとても便利です。
5分ほどで到着しますが、そこには北条氏綱が父早雲の菩提寺として建立した「早雲寺」があるので目印になります。
入り口で靴箱に靴を入れて、2Fに上がって、入浴料を1980円払い、タオルがなければ、330円で買えますし、無料で浴衣も利用できますから、休憩室などで、リラックスするには良いです。
同じ階にある大浴場へ、その名も「湯めぐり茶屋」と称して10種類も湯殿があると案内が出ています。
早速中に入ります、お城の中をイメージしているので、入り口の扉などが木でできた引き戸で、落ち着きがあります。
籠の置いてある棚も14個あり、間をあけて置いてあります。
夏休みも終了間近の平日なので、私の他に2名さまだけですので、どこの湯船に入ったとしても、貸切のようです。
内湯には、天守の湯と、寝湯とジェットバスをうたせ湯と読んでいます。
天守と言うだけあって、白壁に石垣のように石板を配して、豊臣秀吉の一夜城の話をモチーフとしているので、天守閣でお風呂に入っているようです。
温泉成分表が掲示していないので、温度や成分がよくわかりませんが、湯本温泉ならば、大体単純アルカリ性なのだろうと想像しながら入ります。
サラッとした肌触りの透明温泉で、スッキリしています。
寝湯には枕木が横たわっていて、少し高めなので、髪が温泉で濡れることなく、ゆったりと天井を見上げながら背中を伸ばして温泉を楽しむのは、なかなか出来ないことです。
打たせ湯で腰にガンガン湯を当てて、腰痛が治るといいなと思います。
外のお風呂はどうなっているのでしょうか。
高いところから、2本の滝が肩に落ちる浴槽とか、桶風呂は白木の大きなタライの如く、秀吉の生湯のイメージだと書いてあります。
1番の興味は、一夜城の石垣をイメージした、洞窟風呂で、入り口の光だけで、真っ暗な中、温泉に浸かるのは、お風呂中に停電になった時のようです。
次に驚いたのは、箱蒸し風呂で、木製の箱の上部が首から上が出る部分が、丸く穴が空いていて、箱の中で座って蒸気が出る仕組みなのですが、自力で入ったら、ちゃんと出られるか心配で、貸切の状態ですから外から見るだけで、体験しませんでした。
そのほかに、サウナは「湯祭り」と題していて、いつものように5分汗を流してでます。
壺湯は、深くて大きな壺が2こありまして、こんなに多種のお風呂があると1周するだけで、のぼせますから、更衣室に設置された給水機で給水しながら温泉に入ることをお勧めします。
カランは7個あり、シャンプー、コンディショナー、ボディソープが2種類のブランドでカランごとに設置してあるのは、リッチ感があると思いました。
更衣室に戻ると、扇風機が一気に体を静めて、ヘルスメーターも2台あり、洗面台は4台で、ティッシュやアメニティ、ドライヤーもそれぞれ引き出しに内蔵されていました。
化粧水などが男性用もあるということは、大浴場が入れ替え制になっているのでしょう。
更衣室を出ても、無料の休憩室がありますから、そこでマッサージチェアで癒やされるのも良いですが、15分300円のお金がかかるので止めました。
廊下を抜けると中庭に、足湯があるのも見えます。
ディスプレイも凝っていて、和を意識して少し前の海外からのお客様対応でしょうか。
館内がとても広いわけではないのですが、あまり歩くことなく移動できるところが良かったです。
透明な無臭の温泉も良いですが、硫黄の匂いがする、白い濁り湯に入りたいとお考えの人には、箱根金時荘の大涌谷からの掛け流しの濁り湯に一度入ってみてください。
箱根湯本駅から、登山電車とケーブルカーを乗り継げば、終点早雲山にある小さな温泉民宿へ連れて行ってくれますので、ゆっくりお入りになって、汗を流していってください。