金時荘の周辺のちょっと怖い話
箱根金時荘のある早雲山の駅は、ケーブルカーの終点であり、ロープウェイの始発駅です。
ロープウェイの空中散歩で高い所から、大涌谷の水蒸気の噴出地を見るのはスリルあって、面白いです。
大涌谷は、私の住む箱根金時荘から車で10分の距離にあり、離れていると思っていました。
当館の前の県道が大涌谷へ続いていますが、当館から5分ほど歩いた地点で、高い木ばかり白く何本も枯れています。
遠くの緑の山や澄み切った青空を背景に、枯れ木だけが無機質立ち並び、ゾワゾワっとするものを感じました。
この地点までは当館からカーブを2つくねくね歩き、小さい山に遮られているので、私のうちの方には、噴出する水蒸気ののガス(火山ガス)が流れてこないので、庭の植木も枯れずにちゃんと育っているので安心です。
火山ガス(二酸化硫黄)の数値の基準を超えたら、ロープウェイも運休になりますから、木が枯れるくらいですから怖いです。
火山ガスの流出が0.2ppm未満は比較的低い濃度で推移してる平常と判断されて、ロープウェイは運行します。
枯れ木や土砂砂防堤の上を悠々とロープウェイはゆられていきます。
今から六年前の箱根山噴火で騒がれてから、火山ガスの流出が多くなったり、風向きで枯れ木の侵食が、当館に近づいて来ているかもしれません。
ただただ、風向きを遮る小さな山が私たちを守ってくれているのだと再確認しました。
この枯れ木のゾーンは沢で、火山ガスの流れる道となって、沢伝いに下って行っています。
なのでこの枯れ木の沢を通りぬけるとまた緑濃い森になります。
さえぎる山のおかげで、山アジサイの群落やこんな白い花が一斉に咲いています。
人体には多分影響はないと思われて、なぜなら、93歳の母はこの地に嫁いで70年、毎日早雲山の空気を深呼吸しているのですから。
歩いて5分先に枯れ木の谷があるとしても、住めば都です。
火山は枯れ木を作ってしまうけれど、温泉を湧出してくれるので、怖いとか困ったとか言えません。
つまり金時荘の周辺の怖い話は、枯れ木のことでそんなに怖い話ではなかったことをお伝えします。
しかしながら、最近仙石原あたりの別荘地の監視カメラに「熊」が映っていたとの情報があり、怖い話は、しばらく続きそうです。