大平台温泉 <ともぎく>故郷の懐かしさを感じるとろりんじっくり温泉です
箱根の玄関、箱根湯本駅から登山電車に乗って20分で大平台駅に到着します。
大平台のホームを降りたら階段を上って国道に出ます。
そのまま左手に国道を進み、この地区のスーパー丸喜屋の角を左に折れたら、すぐに「ともぎく」があります。
目的地を先に調べて置いて、少し周りをぶらぶら歩いてみます。
大平台は細い道が迷路のように入り組んでいて、登山電車の線路を渡る小さな遮断機もない踏切とか、迷子を承知でズンズン歩いていきました。
迷路の小径を右に左に歩いて坂を登った道に出ると、仙元の泉がちょろちょろ出ていて、美味しい水らしいです。
再び、迷路の小径をぶらぶら歩いて、元の大平台のメインストリートに戻ります。
「ともぎく」は日帰り温泉の旗が出ていて、駐車場が5台分あり、細い階段を上がって玄関へ入ります。
暑い日だったのか、玄関に網戸です。懐かしい、故郷の実家に帰ったような懐かしさを感じます。
声をかけて網戸を開けて入って行くと、グレイヘアの人懐っこい優しい笑顔の女将さんが案内してくれます。
入浴料の500円を支払って、これは安い、今までで1番安いかもしれないです。
更衣室に入ると、2つの洗面台が正面にあり、その前にマッサージチェアが存在感を示して1台ドーンとあります。
棚には5個のカゴとスツールは1個、縁台も1つあります。
浴室に入ると、天井が半分ガラス張りになっているので、温室みたいに陽がさして、とても明るい浴室です。
カランは2個、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、固形石鹸が設置してあり、桶は5個、椅子は3個置いてあります。
浴槽は、変形多角形で、御影石風でツルツルどっしりな石で出来ていて、温泉は透明なので床の伊豆石の緑青色がきれいで、温泉の臭いはなく、泉質はナトリウム、塩化物泉、アルカリ性です。
pHは8.5、美肌の湯の素であるメタケイ酸の含有量も多いので、滑らかでとろりんな温泉です。
窓の外は竹塀で囲まれているので、景色はありませんが陽だまりの中でゆっくり温まります。
お風呂の温度は40.5℃なので、万人が好きな温度だと思いました。
上がって更衣室に戻ると、ヘルスメーターがあり、壁掛け式の扇風機が火照りを静めてくれます。
ドライヤーは2台設置してあります。
着替えながら、汗が止まらないので、芯から温まる温泉なのだと思いました。
こじんまりした2階建ての旅館、ともぎくは、グレイヘアの女将さんの綺麗好きが分かる、掃除が行き届いていて、気持ち良いです。
アットホームな会話を交わして、またどうぞの言葉に見送られて、外へ出ました。
汗を静めながら、散策を続けていると電車がガタゴト通ります。
大平台は、名所があるわけではないのですが、大小の旅館は雰囲気を同じにするように散らばっていて、日帰り温泉で入れるお風呂もそれぞれ趣が違うことでしょう。
また近いうちに、大平台温泉のトロンとしたじっくり温まるお風呂体験を迷路の小径を楽しみながら、探検していきたいです。