大涌谷温泉 <箱根金時荘> 白いにごり湯は硫黄の臭いで温泉の醍醐味を味わえる
私共、箱根金時荘は箱根町強羅(ごうら)の住所ですから、強羅温泉ではと思われますが、大涌谷(おおわくだに)からの掛け流しの温泉を引いていますので、大涌谷温泉について書こうと思います。
大涌谷の温泉は明治の末期から大正時代に仙石原(せんごくばら)や強羅に引かれて温泉場として発展してゆきました。
それは、登山電車が箱根湯本から強羅までの運行を開始する時期でもあります。
強羅の温泉民宿、箱根金時荘へは、箱根湯本駅から箱根登山電車に乗って30分、終着駅の強羅からケーブルカーに乗り換えて10分、終点の早雲山(そううんざん)で降りて歩くこと5分で到着いたします。
バスをご利用なら、小田原駅から伊豆箱根バスで40分、早雲山駅入り口下車歩いて3分で到着です。
箱根金時荘は最近日帰り温泉を始めました。
玄関に入ったら、インターホンを押してください。すぐにご案内いたします。
入浴料は、大人750円、子供300円です。レンタルタオルは300円でご用意しております。
更衣室には、洗面台があります。ドライヤーがあります。靴下を履くのに便利な椅子も、体重計も設置してあります。
浴室に入ると、円形を4分の1にした形の浴槽で、カランはとシャワーは2箇所です。
浴槽に入ると、女性風呂なので浅いです。温泉の温度は42℃です。
白い濁り湯ですから、湯船の底が見えません。
硫黄の匂いが鼻をつくかもしれません。私は匂いなどは慢性化しているのいで、あまり感じないのですが、白い濁り湯にはこの匂いは付き物なのではと思います。
白い濁り湯は、硫黄の粉末で形成されていて、両手でお湯をすくうと白い粉が混ざっているのがわかります。
とろりんの肌にまとわりつくような感じはないけれども、肌がしっとりツルツルするのがわかります。
これがあったまる成分なのかもしれません。
泉質は、酸性 カルシウム 硫酸塩 塩化物泉ですから酸性です。
P.Hペーハーは2.1ですから、さっぱりしているのです。
P.H(ぺーハー)(ピーエッチ)というのは、調べてみたら水素イオン濃度の略称であるということと、その数値によって酸性、アルカリ性、中性が示されることぐらいの見識しかありません。
それぞれの温泉の成分表に記載されているP.Hの数値が弱アルカリ性と書いてあれば、この感じが弱アルカリ性なんだと追認識するだけです。
感じ方は人によって違うので、押し付けたらいけないし、あくまでも私の感想です。
これが男湯です。Bを逆にした形なのでB風呂とか言われますが、女性風呂より大きいですが、旅館様のお風呂のように大勢お入りになれませんし、カランも3個です。
私の運営する民宿なのでこのように写真を掲載いたしますが、今まで入浴体験した日帰り施設の浴槽等は写真禁止なので文字で伝えるしかありません。
とても残念な思いで帰ってきます。
日帰り温泉ご利用のお客様には、湯上がり時エントランスでのご休憩の際に、冷水のポットと紙コップをご提供していますので、十分な水分補給をしてからお帰りください。
箱根金時荘にはお地蔵様が立っていて、パワースポットというか、この家をずっと守ってくれています。
お地蔵様は、山岳信仰のじんべん大菩薩を祀ったもので、今は亡き私の祖母が大涌谷から登る冠ヶ岳(かんむりがたけ)の頂上に祀られている、じんべんさんのお社にお参りに行くのが叶わなくなったので、家の側に建ててお参りしています。
我が家の守り神です。根拠はなくて自己満足かもしれませんが、お願い事をすれば、なんとなく願いが叶っていると思えます。
当館から歩いて3分の早雲山駅は、箱根ロープウェイの始発駅です。
ここから大涌谷や芦ノ湖方面へ向かい、観光船で芦ノ湖から富士山を見るのも良いでしょう。
早雲山駅から5分歩くと、大雄山箱根別院(だいゆうざんはこねべついん)が立っていて、小さな山寺の雰囲気で、お賽銭をあげて手を合わせ、釣り鐘をゴーンと打てば、この上なく神妙になります。
見上げると、早雲地獄があり、自然湧泉の噴出する温泉造成場所から強羅方面に供給されています。
早雲山の温泉は、明治の末期にケーブルカーの線路の南側に引かれ、強羅温泉として利用され出しました。
ケーブルカーの線路の北側は、主に大涌谷温泉が供給されています。
これが強羅温泉が、同じ泉質ではなくて、色も泉質も違う源泉が多種ある所以であります。