湯本温泉 <弥坂湯> ゆったりまろやかな町営温泉でお年寄りが毎日元気になる温泉
箱根町が営む温泉施設の第3段です。
宮城野温泉会館、強羅のやまなみ荘に続き、湯本温泉の弥坂湯(やさかゆ)に入ってみました。
箱根の玄関口の箱根湯本駅から、畑宿行きのバスに乗り、早雲寺前で下車します。運賃は、180円でした。
早雲寺と間違えて、バス停前の階段を登って行ったら、白山神社という神社で、大きな岩が祀ってあり、関東大震災でも微動だにしなかったので、商売や受験、勝負の神様として地元住民から大切にされているそうです。
白山神社の向かいにある、ここが早雲寺です。
1511年に北条氏綱が父早雲の菩提を弔うために、金湯山早雲寺を建立して、湯本温泉は、北条氏の足洗いの湯と伝え、早雲寺への参詣の折には、こぞって温泉に浴したとの伝説があります。
その道をまっすぐ歩いて程なく、青いゆの暖簾の弥坂湯が見えてきます。
町営の施設ですから、とてもこじんまりしています。
入り口で住所、氏名を書いて料金が町民割引で300円、65歳以上は100円です。
今回もコロナ感染防止のため町外者は入浴不可とのことです。
更衣室に入って、鍵付きのロッカーが15こあります。
少し狭いですが、扇風機やヘルスメーターや洗面台も1個あります。
いつもここに通われている人用の荷物棚もあって、皆さん手ぶらでお風呂に来るのでしょうか。
浴室に入ると、縦長の楕円形の浴槽が中央に位置し、手すりがついているので、お年寄りに気遣いのある造りです。
透き通った無臭の温泉で、泉質は、アルカリ性単純温泉で、pHは8.7です。
温度は41℃でちょうど良い熱さで、肌に優しくまとわりつく滑らかな温泉です。
カランは2個で、シャンプーなどはありませんから、各自用意しないといけません。
洗い椅子は2個、洗い桶は5個の用意があります。
すでに2名の先客があり、おばあさんがお湯に浸かったり、体を洗ったり、お元気な様子で、微笑ましかったです。
コロナのこの時期でなかったら、あれこれおしゃべりするのですが、今は黙浴しないといけません。
浴室もこじんまりしていますので、2人が体を洗い、浴槽に3人も入れば満員なので、ささっと温まって出ることにします。
どうぞお二人ともごゆっくりお入りください、という気持ちでお先に上がりました。
更衣室では、扇風機が涼しくて、短い時間しか入っていなかったのに、汗が引きません。
芯から温まる温泉なのだと実感しました。
外に出て、帰りは箱根湯本駅までぶらぶら歩いて行くことにします、近道の看板の通り歩いて行ったら、温泉場バス停まで早くついたので、駅前のお土産通りを散策して、お土産にスウィーツを買って帰ります。
料金が安いので、ゆっくり入っていたら申し訳ないと思い、短時間の利用でしたが、芯から温まる温泉の良さに満足しました。