金時荘の庭の花たち

7月に入り、早いもので10日が過ぎました。

梅雨明けが近いと思われるような蒸し暑さで、仕方ないので庭の花を見て、爽やかさを感じようと思います。

あじさい 箱根

箱根金時荘が建つ早雲山は、標高が757メートルですから、箱根の玄関口の湯本では、もうあじさいが色褪せてしまう時期なのですが、早雲山では、今満開です。

あじさい 箱根

がくあじさいも、花びらが八重になって、少し変わり種のあじさいです。

がくあじさい 箱根

がくあじさいのアップです。微妙な色の変化が素晴らしい、青でもなく、紫でもなく、ピンクからのグラデーションがとても美しいです。

らん 山野草

標高が高いので、山野草も色々咲いています。これはランの一種ですが、知らないうちに増えています。

山野草 箱根

このはなは、裏の石垣にたくさん生えているのですが、名前がわかりません。

やまゆり 箱根

やまゆりがもうすぐ咲きそうです。

やまゆりと言えば、かつて、裏山はやまゆりの群生地で、毎年夏には、やまゆりの独特の甘い香りに満ちていましたが、ある日を境に全部百合根が盗られて、倒れていたやまゆりは107本でした。

土が荒らされていないので、イノシシがほじくったとは考えにくいのですが、お巡りさんは、百合根泥棒はイノシシだろうと、結論付けました。

百合根は、ニンニクみたいに、1ペン1ぺん重なった球根ですから、その残ったカケラが、うまく生き残ってまばらにやまゆりが咲いています。

しかし、12個ぐらい花をつけていた、太い茎のやまゆりは、とうとう去年イノシシにほじられてしまいました。

社 箱根

男湯の浴室から見える、裏山のお社は、神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)を祀っています。

私の祖母が信仰していたもので、神変大菩薩は山岳信仰の行者が山野を駆け巡り修行したことに由来して、今では、足腰の弱い人を救うというご利益があります。

ヒノキ 箱根

この社につづく階段のそばにずっと立ち続けるこのヒノキは、私が小さい時からある木で、その幹に蛇がまとわりついていたのを、今でも思い出す、トラウマになっています。

お地蔵さん 金時荘

当館の道路沿いに立っていますこのお地蔵様も、神変大菩薩の流れを汲むもので、当館の守り神として、いつもお願い事をしています。

コロナの1日でも早い収束を毎日お願いしているのですが、なかなか聞き入れてはくれないみたいです。

これから暑くなると、やまゆりが咲いて、むくげも咲き出します。

駐車場の周りの小さな庭ですが、四季折々の花が咲きますので、ご来館の際は、是非花たちを眺めてください。