蛸川温泉 <龍宮殿> ロケーション抜群な芦ノ湖と富士山を湯舟から眺められる温泉

蛸川温泉は箱根17湯では1番新しい温泉だということで、温泉が発掘された当初は、元箱根温泉のくくりであったのですが、平成5年に「蛸川温泉」として箱根温泉の仲間入りをしました。

芦ノ湖湖畔の駒ヶ岳の麓から湧出した温泉で、ロープウェイや遊覧船、リゾートホテルの「箱根プリンスホテル」、水族館や食事やショッピングゾーンなどを併せ持つ箱根園と呼ばれるレジャースポットにあります。

箱根園は芦ノ湖のほぼ中央に位置していて、箱根の玄関である「箱根湯本駅」から伊豆箱根バスに乗って終着駅です。

途中には、「黒たまご」で有名な大涌谷があるので途中下車して、温泉蒸気がシューシューと噴出する地獄谷を見物するのも面白いでしょう。

小一時間バスに揺られて「箱根園」に到着します。天気が良ければ富士山が所々で見え隠れします。

「龍宮殿」浦島太郎の物語に出てきそうな箱根の山からは対角線のところにありそうなイメージですが、芦ノ湖の畔に朝霧の中にたたずむ湖の精の栖のようで荘厳な印象を受けました。

芦ノ湖の対岸の「箱根神社」のそれと相通ずるものを感じます。

芦ノ湖温泉

玄関を入るとすぐにフロントで入浴料を1800円払って、コロナ感染防止対策として、シャンプー、コンディショナー等は借りたいものを個別に貸してくれます。

正面の階段は「浜名湖ホテル」を移築した歴史ある建物なので階段が多くてお年寄りには少し不便ですが、湖の精の栖を見せてもらう感じで廊下を進みます。

廊下の窓から芦ノ湖が見渡せます。

芦ノ湖 箱根園

更衣室に入ると、以前はホテルだったのでロッカーは木製のしっかりした作りで高級感があります。

広くて、ドライヤーや洗面所も広くて余裕あるので使いやすいです。

浴室の中に入ると、長四角の大きな浴槽があります。

正面前面のガラスが湖を映し出し、湖のお風呂みたいです。

透明で無臭で手にすくってみて、肌馴染みよくサラッとまとわり感がじっくり入って温まろうという気持ちになります。

ドアを開けて露天風呂に出てみると、芦ノ湖の上の富士山が見えます。

思わず「わー」と声に出してしまうような景色です。温泉の良さが一段も二段も上がる景色なんです。

さて肝心の温泉はと言えば、泉質は、カルシウム、ナトリウム硫酸塩、塩化物泉、P.Hは7.6ということで無色透明で臭いもなく、しかしながら柔らかいまとわりつく感じが気持ち良いです。

カランは8個あり、ゆったり体を洗うことができます。

時間があるならずーとお風呂に入っていたくなるロケーションです。

肌の感じ、匂いの、耳からの感じ、そして目の感覚を全部研ぎ澄まして温泉を楽しめる良いお風呂だと思いました。

入浴料の1800円は決して高くないと思いました。

体重計はもちろん設置してあります。

ドライヤーも置いてあります。

身体中温まったので、龍宮殿の横の道を下ったところにある「山の神」をお参りしました。

芦ノ湖 箱根

芦ノ湖畔は何処も霊剣あらたかなパワースポットであるかのように、湖からの風を感じます。

おなかが空いたら、箱根園の中には軽食屋さんがありますからソフトクリームやお蕎麦とか色々散策しても楽しいです。

天気が良ければ、駒ヶ岳ロープウェイに乗り駒ヶ岳の頂上へ行ってみるのも良いと思います。

箱根園には水族館があり、コツメアザラシやペンギン、ラッコなどその規模は大きくないですが、山の湖で水族館なんて面白いですよね。

箱根園の桟橋のこの辺りから、水陸両用車の忍者バスが芦ノ湖に突入します。その瞬間はダイブする漢字で、バスガイド役の忍者と乗客が一体となって、突入を叫ぶのがとても楽しいです。

芦ノ湖  箱根町

湖に上を走る?浮かぶ?バスから湖畔を見ると、駒ヶ岳の山頂が見え、さっきお風呂に入った竜宮殿が見え、風が涼しく気持ちよく時間を満喫できます。

温泉で疲れを癒して、パワースポットで心の芯を新たにするという体験ができる箱根園地区の蛸川温泉でした。