仙石原温泉 <品の木一の湯> 硫黄泉とアルカリ泉の違いを味わえる温泉です
箱根の温泉史を読んでいると、まず箱根7湯ができて、交通が整備され箱根の奥までリゾート開発されると、それに伴い新しい温泉が引かれるようになりました。
明治時代の半ばには、仙石原には2箇所の温泉があり、大正時代の初めには元湯から引湯工事して2つの温泉旅館が生まれています。
歴史の古い箱根7湯は、湯本、塔ノ沢、宮ノ下、底倉、堂ヶ島、木賀、芦ノ湯温泉ですが、その後に誕生したのは、小涌谷、湯の花沢、姥子、強羅、仙石原温泉の12湯です。
温泉入浴体験するなら古くから今に続く旅館のお風呂に入ってみたいと思いますが、高価でとても宿泊できないので、日帰り温泉で安く体験したいのですが、老舗旅館は日帰りをしていなかったりで残念です。
仙石原ってどんなところでしょうか。
箱根湯本駅からバスに乗って、35分くらいです。
美術館が3施設あり、星の王子さまミュージアムはクリスマスのライトアップがとても綺麗で映えポイントです。
ラリック美術館は宝飾作家のラリックの作品やオリエント急行の豪華な車両内装の再現の中でお茶やデザートを体験できるのが別途料金必要ですが、面白いです。
写真撮影で1番映えるポイントが、ガラスの森美術館です。季節季節の花などのガラスのモチーフが定期的に変わって、今は桜のキラキラしたガラスの木が美しいですが、クリスマスのライトアップは一見の価値ありです。
ガラスの森美術館の向かいの坂を登って3分で、品の木一の湯があります。
一の湯は塔ノ沢温泉に本店のある老舗旅館ですが、閉鎖になった保養所等をイノベーションしてカジュアルな一の湯やスタイリッシュな一の湯を箱根各地に作り出して販路を広げています。
その中の一軒である品の木一の湯は、黒塀作りの隠れ宿のようにひっそりとした佇まいで雰囲気が良いです。
玄関を入りフロントで料金を1200円支払って、2Fの大浴場へ行きます。
通路の途中には、自販機と休憩所があり入浴後にはゆっくり休めます。
大浴場は、内湯が透明の温泉です。無臭で少し肌にまとわりつくトロリ感を少し感じます。
内湯は大平台温泉でした。弱アルカリ性のとろりとしたそんなに熱くはありませんが、肌馴染みの良い温泉です。
浴槽や洗い場も広く、シャンプーやボディソープの匂いがとても良くて、清潔感あふれるお風呂です。外の露天風呂がみえます。
露天風呂へ行くと、白い濁り湯です。そして硫黄の独特な匂いがします。大涌谷の温泉でした。
外の風が温泉の匂いを薄めて柔らかくしています。
内湯と露天で2種類の温泉を味わえるのは、お得感が倍増です。
更衣室には、ドライヤーもヘルスメーターもありました。
更衣室を出ると、アイスクリームや飲み物の自販機が設置してあり、休憩処がありますので、湯上がりののぼせをさますのにゆっくり休憩できます。
仙石原は御殿場からバスで25分ぐらいなので、地元民は買い物などは御殿場へいきます。
箱根町は神奈川県、御殿場は静岡県です。乙女峠のトンネルが県境です。
御殿場には御殿場プレミアムアウトレットがあるのでショッピングを旅の計画に加えても良いのではと提案します。
静岡側からの箱根の入り口は仙石原ということで、仙石原は箱根と御殿場の境であるといえます。