仙石原温泉 <温泉旅館 みたけ> 大涌谷からの掛け流し温泉は白い濁り湯

仙石原温泉のはじめて物語に登場する、俵石閣、萬岳楼、仙郷楼、冠峰楼の四大老舗旅館は大涌谷からの引湯工事により温泉旅館をはじめました。

明治半ばの頃です。今は名前を変えたり廃業したりですが。

仙郷楼のお風呂には、宿泊しないと入れないので、通りを隔ててすぐにある温泉旅館みたけの日帰り温泉に入ることにしました。

箱根 仙石原

私共が運営いたします、箱根金時荘より料金的にも規模的にも少し格上ではと思います。

入浴料の1000円を支払って、フロントより階下のお風呂へと歩きながら、赤い絨毯の階段や通路など、金時荘の建設時期と同じなのだろうかと、親しみを覚えます。

さて更衣室に入ると、8カゴ入った棚があり、洗面台が1つあり、靴下を履くのに便利なスツールが1つ置いてあります。

ドアを開けて入ると、浴槽に見覚えある白い濁り湯。

金時荘と同じ大涌谷からの掛け流し温泉です。

でも、流れ出でる温泉の量が少ないのか、少しぬるいです。体感的に多分40℃くらいでしょう。

カランとシャワーが4つあります。やはり少し錆びています。仕方ないです、お掃除の苦労は共感できますから。

露天風呂に出てみたら、屋根や周りの囲いがヨシズでできているため、雨降りの日に入ったので、雨の雫が冷たかったのですが、とても風情がありました。

お風呂場は鉄平石で敷き詰められて、岩風呂を思わせる野趣のイメージで、どうしても温泉の湯の花や水のカルキなどで、石が変色したり白いこびりつくものを落とせないのです。

お客様は、この白く付着したものも温泉の風情なんて言って下さいますが、いえいえ提供側は、厄介な汚れを落とすのに躍起でして、私共金時荘はやっと男風呂のタイル貼り工事を終わらせたばかりです。

みたけ旅館の浴室を見た時、ああ私の所も本来黒い鉄平石がこんなに白かったなあと思い出しました。

でも、温泉に浸かりながら、白いこびりつきは視覚的に温泉の効きめを強く感じさせるパーツの一つなのだなと思いました。

館内を見ながら廊下に色とりどりの浴衣がセットされて、お客さめが好きな浴衣を選べるのでしょうか、とても勉強になります。

旅館を後にして、すすきの原高原まで歩いて10分ほどなので見に行きます。

箱根 すすき野原
これは秋のすすきの原

近くには湿生花園がありこれからは水芭蕉が綺麗な季節でしょう。

ガラスの森美術館、ラリック美術館、みたけ旅館のお隣には、星の王子さま美術館がありますから、ミュージアム活動も面白いと思います。

仙石原は、御殿場からの交通も便利でバスなら25分で着いてしまいます。

御殿場アウトレットモールでのお買い物の帰りなどにさっと汗を流すことができる箱根と静岡の境が仙石原です。