湯河原温泉<まゝねの湯> 源泉のままの治療のための霊泉
1月も中旬になり、世の中はオミクロン株の感染拡大により、まん延防止措置が正式決定されそうな状況です。
箱根金時荘といたしましては、まん延防止措置が発動されようが、予約は以前からゼロ状態でしたので、例年のように、閑散期に入ったなという感じです。
自由にあちこち散策することを自粛する時期に入る前に、県内ですけれど、見て回りたいと思いまして、フラッと出かけてまいりました。
まずは、芦ノ湖畔にある、箱根ホテルのラウンジでコーヒータイムを過ごしたいと、車で出かけましたら、あら残念、改装中なのか休館中でした。
そのまま国道1号線を箱根峠まで真っ直ぐ走ったら、「箱根峠の道の駅」に立ち寄りまして、どんなものが売っているのか見てみることにしました。
駐車場からは芦ノ湖とそれを囲む山々が見えて、とても雄大な眺めです。
箱根峠は箱根産よりも三島や沼津、熱海など箱根西麓野菜が主に売られています、新鮮ですが、安いとも思わないので、ここで見つけた「箱根ニノ平産のニンニク」を購入しました。
ニノ平といえば、私の住む「強羅」のお隣の駅ですから、地元民でさえ知らない、ニノ平産のニンニクに興味深々です。
揚げたてのかまぼこ棒は、400円ですが、チーズ味でボリュームがあってとても美味しかったです。
次に湯河原温泉の日帰り温泉を体験するべく、湯河原へと向かいます。
湯河原パークウェイを走れば20分くらいで着くので、料金は500円なので、少し高いですが、ゲートが閉まっていて通行できません。
仕方ないので、十国峠を通ってカーブの多い道を下っていくことにしました。
なんか、道に迷っているみたいに、ぐるぐる走って、湯河原ではなくて熱海についてしまいました。
熱海から懲りずに海の通りを走って湯河原に到着しました。
日帰り温泉を探しながら、湯河原を走っていくと、大通りから小さな道に入ったら、「掛け流し霊泉」と書かれた小さなお風呂屋さんにたどり着きました。
「霊泉」って意味深ですよね。
タオルしか持参しなかったので、店主さんに「石鹸を持参しないと入れません」と言われましたので、石鹸を購入しました。
入浴料は、300円です。
体の傷を治療したり、病気治療で通われる人が多いので、きちんと体を洗浄してから浴槽に入るように説明されました。
物見遊山の温泉入浴ではなくて、しっかり入浴して病気を治すという医療のための温泉なのだと、頭に入れて恐れ多くも、この温泉に入れていただく姿勢で入る温泉なのです。
階段を下りていって、カーテンで仕切られた入り口を入ると、服を脱ぐスペースはとても狭くて、3人ぐらいでいっぱいです。
貴重品などは持参せず、ロッカーなどないですから。
浴室に入ると、先客が1人、持参の小さなシートにひざまずいて洗っています。
洗い桶はありますが、風呂椅子がありません。
お湯の蛇口とお水の蛇口が、2人分あるだけですから、お湯とお水で丁度良い温度に調節して、体を流します。
シャワーがないからです。
購入した石鹸で、最近石鹸を使うことも珍しいのですが、良い香りの泡立ちが少なめの石鹸でした。
浴槽は長方形で、奥の方が狭くなっています。
浴室内は、湯気がモウモウで、温泉の温度が高いのが予想できます。
触ったら、私好みの熱めです。
透明の無臭の温泉です。
温度は、46℃ありました。
熱くて、皮膚がすぐに赤くなりますが、気持ち良いキリッとする温泉です。
先客はまだ髪を洗っています。
その隙に、浴槽を独り占めして、手足を伸ばして入ってしまいましょう。
気持ち良い熱さに3回ほど、目を閉じてじっくりしゃがんで、入ったり上がったり繰り返して、もう出ることにしました。
毎日入って治癒してる人の邪魔にならないように、ささっと入浴させてもらったのですから。芯から温まり冷え性には効き目大だと実感しました。
泉質は、ナトリウム.カルシウムー塩化物.硫酸塩泉の弱アルカリ性の高温泉と書いてあります。
pH(ペーハー)は8.4ですから、なめらかな肌触りの温泉です。
熱い源泉を加水することなく、43℃から46℃に維持する店主さんのお仕事は大変だと思いました。
とても気持ちよく、温泉の効果を実感して感謝の気持ちで、後にしました。
寒い日には、とてもありがたい温泉でした。
玄関を出ると、年配のご婦人が一人二人とすれ違い、ままね湯に入るんだなとわかりました。
湯河原の地元民に密着した欠かせない温泉だと思いました。
この熱い温泉は、きっとまた入りたくなるでしょう。
近くに2台の駐車場もありました。
世の中は、人々が旅行や外出を控えるような状況になりますので、これからまた興味深い情報をお知らせしたいと思っております。
箱根強羅の温泉民宿「箱根金時荘」は休館日以外は平常営業したおります。
皆さま、大涌谷のかけ流しの白い濁り湯温泉もどうぞお試しください。