仙石原温泉 <マウントビュー箱根> 白い濁り湯と透明な湯の2種を味わえる温泉です

仙石原は、湿原の土地です。

その昔、大涌谷の爆発から神山が山くずれで湖尻付近が埋まり、早川の水が侵食して、湿原化していきました。

広大な土地を「耕せば千石とれる」と農耕が始まり、千石原から仙石原となったそうです。

箱根湯本が東の玄関とするなら、仙石原は北の玄関と言われています。

車で7分の乙女峠は静岡県との県境ですから、なるほど北なのか西なのかわかりませんが、こちらも玄関口なのです。

その仙石原の中心に建っているのが、マウントビュー箱根です。

仙石原 箱根

日帰り温泉は入浴料が1100円で、タオルは別途料金がかかります。

日帰り温泉 箱根

女湯大浴場に入ります。

更衣室に入ると、棚にカゴが14個並んでいまして、ベビーベッドや円台もあります。

浴室に入ると、大きな四角の内湯が、大涌谷温泉のはずなのに透明です。

透明温泉の泉質分析表に記載ないので、これは温泉じゃないのかしらと思いました。

浴槽に入ると、滑らかでちょうど良い温度で無臭でさっぱりをを感じました。

カランは、シャワー付きが5個とシャワーなしが5個で、シャンプー、コンディショナー、ボディソープも各々設置してあります。

露天風呂へ行ってみます。

白い濁り湯、大涌谷の掛け流しです。

白い温泉の方がやはりじっくり温まるような気がします。

毎日入っている温泉なので、身近なひいきからくる感覚でしょうか。

露天風呂は屋根があるので、雨でも大丈夫で、岩や鉄平石で作られているので、野趣あふれる豪快感です。

透明のお湯と白い濁り湯と交互になんども入って、もう上がります。

更衣室に行くと、扇風機が気持ちよく、ヘルスメーターもあり、洗面台は4台ありました。

ドライヤーではなくて、クルクルというカール用のドライヤーで、珍しいなと思いました。

洗面台には、スキンローションなどが揃って置いてあり、持参しなくても、お肌を整えられます。

泉質を読むと、酸性.カルシウム.硫酸塩.塩化物泉、pHは2.1です。大涌谷の温泉です。

微白濁微硫化水素臭で、微ではなく、今日の温泉は思い切り白濁していました。

そうなんです。温泉は毎日その色や温度を変えます。

白い温泉のつぶつぶは湯の花と言いますが、流れ出る温泉が湯の花の量とか変化しますから、温泉は生きているみたいに面白いです。

私の運営する箱根金時荘でも、さっきまでちょうどよかったのに、3:00のチェックインの時間に、温泉が細くなってぬるくなったりして、温泉の番も大変です。

気持ちよく温泉から出たら、入浴料は90分の制限なので、ロビーで休憩もありです。

箱根 日帰り温泉

仙石原は、素泊まりのお客様用に飲食店も多く、近くには餃子専門の「チャイナハウス」や五百羅漢が点在する長安寺の近くには、蕎麦屋の「座りや(すわりや)」などがおすすめです。

マウントビュー箱根は、仙石原の湿原の由来などが掲示してあって、箱根を、仙石原を大切に思う心がお客様にも通じる旅館だと思いました。