底倉温泉 <つたや旅館> 江戸時代から脈々と続く名湯は日帰りとステイを選んでくつろぎ方自在な温泉です
底倉温泉は箱根の真ん中の宮ノ下地区にある温泉です。
宮ノ下は箱根湯本駅から登山電車で25分、富士屋ホテルのある箱根の真ん中です。
まず箱根に温泉が生まれた箱根7湯の中で、宮ノ下地区に3湯もあるのです。
宮ノ下、堂ヶ島、底倉温泉は近い距離の中の温泉なので、泉質は皆同じようで江戸時代以前から箱根権現への参詣の途中に寄って湯治したと言われています。
底倉温泉「つたや旅館」は大変歴史の古い温泉をひいて旅人を癒し続けた旅館でしたが、2019年に現在の日帰り温泉タイプのゲストハウスに形態を替えたようです。
箱根湯本駅から「元箱根港」「箱根町港」「箱根園」行きのバスで「神社下」で下車したらすぐ目の前です。
「神社下」ということで近くに神社があるのか、調べてきます。
神社下のバス停の階段を登れば、小さな神社がありました。
細い裏道を散策すれば、宮の下の駅までつづいていて、古民家をイノベーションしてゲストハウスにしていたり、水車があったり天気の良い日は、あちこち歩きたくなります。
歩くうちに宮ノ下駅まで戻ってましたが、そのすぐそばには、入ってすぐにに足湯のある「NARAYA CAFE」でNARAYA 奈良屋と言えば、宮ノ下温泉の「富士屋ホテル」と並ぶ老舗旅館でしたが、今は調度品や家屋に老舗の面影を残して新しい事業形態で観光客を集めています。
散策はこのぐらいにして、底倉温泉に入りにいきます。
つたや旅館には駐車場から入って行きますが、駐車料金は500円が必要です、暖簾をくぐって階下に降りて行きます。
フロントで入浴料を払います。入館する時間により料金が違います。
私は15:00でしたから20:00まで滞在できて、出入り自由で1500円で、17:00過ぎならば1200円です。
フェイスタオルとバスタオルが手提げカゴに入っていて、内湯から露天風呂に移動の際はきちんと服を着ないと行けないので、その時にこのカゴは活躍します。
休憩場所はラウンジと言って、お茶やコーヒーなど自分で入れるのですが無料で、食器や電気湯沸器やガスや鍋釜もあるので自炊できます。
いわゆる滞在型の湯治ができるのです。
温泉から上がったらここでコーヒーを入れることにして。
まず内湯にいきます。看板に、露天風呂は、シャワーやカランが無く体が洗えないので、先に内湯で体を洗ってからにしてくださいとあるからです。
ドアを開けて内湯の中に入ると、広くて綺麗で伊豆石でできた浴槽は青緑色の透き通った温泉が満々と豊富な湯量です。
浴槽に入ると、ちょうど良い温度どです。透明で無臭で、温度計を見ると41.7℃なので熱めかもしれないけれど、ちょうど良いです。
さらりとしていますが、肌馴染みがよく、広い浴槽に1人なので、大の字に寝転んで浸っていられるので、最高です。
泉質はナトリウム・塩化物温泉で、P.Hは7.8なので弱アルカリ性です.
海辺で深く横たわれるような椅子が2客設置されているので、火照りを冷まして、ゆっくり居眠りすらできます。
さて、シャンプー、ボディソープはやさしい香りなので気にならなくて良いし、露天風呂に移動します。手提げカゴにタオル類を入れて。
入館の折、靴は20番の靴箱に入れました。それは手提げかごの20番のキーホルダーと同じだからです。
袋に入った個人個人のスリッパに履き替え、更衣室では、衣類を入れる棚の1番下が衣類カゴの棚と同番号でスリッパを入れるスペースです。他人のスリッパと間違えることはありません。
露天風呂は、太閤の湯と寧々の湯でという命名で、まあるい石と鉄平石でできています。
露天と言っても、ちゃんと屋根があり、川側の1方向だけ開放されているので、雨でも大丈夫です。
温泉は42度あるので、風がふくと多少ぬるく感じますが、川が流れる音を聴きながら、底倉の緑が目に優しく山の温泉に入ってるんだ感が身体中に充満します。
本当に、露天風呂には木の桶と腰掛けが1つしかないし、シャワーやシャンプー類もないので、ただあったまるだけですので、また内湯に戻ります。
広い内湯の伊豆石のために透き通った青緑色の温泉をもう1度楽しんで上がります。
ドライヤーが2個あり、スキンケアの瓶もあるので何も持たないで立ち寄っても不便じゃないです。
2Fのラウンジでゆっくり無料サービスのコーヒーを作ってみようと思います。
有料の自販機もあります。
お湯を沸かすのは、デロンギの電気ケトルがあってインスタントでも豆から引くコーヒーもあります。
食器棚には、色々な食器があるので、自炊できるようになっています。
久しぶりにインスタントコーヒーを入れてその味を懐かしく味わいました。
ラウンジは、畳のスペースでは人がいなければ横になったりしてくつろげます。
2019年にリニューアルオープンしたので、とても綺麗で、お風呂のカランもピカピカで、私の運営する金時荘の蛇口は毎日磨かないと硫黄のために、サビで真っ黒になってしまい、嫌になってしまいます。
でも白い濁り湯は硫黄泉ならではのものなので、毎日磨くのはこの温泉に入るためには仕方ないと思うしか無いと諦めます。
底倉温泉では、温泉そのものだけを味わうのではなく、人間の感覚を全部使ってその良さがよりよく感じるのを実感できました。
宮ノ下は飲食店やコンビニなど、この通りに集中しているので素泊まりプランの宿泊が計画しやすいこともあるかもしれません。
多様な要望にお答えできる柔軟な対応力が施設側にも必要なのだと勉強になりました。