箱根に来たら「関所」でしょ
関所って、社会科の勉強で聞きましたが、箱根には当たり前のような観光施設だったので、詳しく知るために箱根関所に行ってきました。
関所には、箱根湯本駅から「箱根町港」または「箱根関所跡」行きバス約40分で着きます。
江戸時代の初めから、全国に53箇所余りの関所が設けられ、江戸への武器類の搬入や、江戸から出ていく女に監視の目を光らせていたそうです。
箱根の関所は、主に出おんなを厳しく取り締まる関所という特徴がありました。
ここに来るのは、小学校の遠足以来ですが、平成19年の完成を目指して建物の復元や関所周辺の環境整備を達成したので、昔の印象と違って、とても立派な関所に生まれ変わっていました。
関所あれこれ話
関所は、明け六つ時(午前6時)から暮れ六つ時(午後6時)が営業時間でそれ以外は、三島の宿か小田原宿で過ごし、翌日箱根関所を目指して箱根山を登りました。
遠見番所は裏の山へ階段を登って登って、高いところから出女や不審者を見張っていたそうで、関所全体を見渡せて芦ノ湖がとてもきれいです。
この通行手形が入館料の証明ですから、これがあれば何度でも出入り自由です。
江戸から東海道を歩いて京都まで、便利な時代に生まれたので、昔の人はすごいと思いました。
同じ敷地内に関所資料館があり、関所破りを捕まえる武器は、棒の先にトゲトゲの鉄の棘がついているもので、捕まえたら、血だらけになるでしょう。
箱根では、11月3日のイベントで有名な、大名行列の模型が展示してあり、興味深いです。
関所を出て、広大な敷地の恩賜箱根公園があるので、ウオーキングのつもりで歩いてみると、明治時代に箱根離宮の跡地を、神奈川県に下されたものですから、公園整備がとてもきちんとされていて気持ち良いです。
湖畔展望館は箱根離宮当時の西洋館をモチーフにした2階建ての洋館で、2回のバルコニーからの眺めは最高です。
これだけの自然の中で、四季折々の花や木が植えられているので、どの季節に訪れても違った美しさを感じることができます。
前に見えるのは、芦ノ湖、外輪山、天気が良ければ富士山が見えますので、「かながわ景勝50選」に選定せれるほど、美しい景色です。
この恩賜公園のほかに、皇室ゆかりの庭園は、伊豆や富士には、沼津御用邸、御殿場の秩父宮記念公園、三島の楽寿園などがありますので、整備された庭園の美を求めて、ぜひ訪れたいと思います。
一息入れたい時には、恩賜公園と道路を挟んで向かいのレストランでお茶をしようと思ったら、まだ開店前でした。
このみちを通るたびに、一度は訪れたいと思っていたのに、いつもタイミング悪く、入れないでいるレストラン、いつか願いが叶うでしょうか。
箱根自体が国立公園ですから、どこを切り取っても緑豊かです。
梅雨のしとしと雨ぐらいの方が、アジサイや木々が洗われて美しいと思いますから、箱根の夏を感じにきてください。