<ポーラ美術館> 箱根山でフランスの印象派アートにひたる幸せ

私の民宿の近くには、車で10分圏内に、美術館が点在していますので、いつでも芸術が身近なのですが、近ければ遠い現象がありまして、ポーラ美術館にはまだ行ったことがありませんでした。

ポーラ美術館建設の際は、その土地がヒメシャラの群生地だったために自然愛好家の建設反対運動が起きたことだけ覚えています。

強羅駅から、施設めぐりバスが出ていますのでとても便利です。

強羅から、ポーラ美術館を通る道は、今の季節は緑の葉に白い帽子のような花がついた「山ぼうし」の木が多く、白い花が咲いています。

山ぼうし 強羅
山ぼうし 箱根

ポーラ美術館に着いたら、道路から見ても静かに建物の主張がなくて、自然と融合する形に合意したのかしらと素人ながらの想像をします。

ポーラ美術館 箱根
ポーラ美術館入口

ポーラ美術館では、印象派の絵画の常設展示のことは知っていましたが、今回の特設展示は、藤田嗣治でした。

絵画と作家が頭の中で一致せず、どんな絵だったかなと想像します。

美術館の中に入り、ガラス張りのエスカレーターを降りて、箱根の自然を生かして、浮世を離れた違う世界へ入り込む、これから体験する空間にまっさらになって望む感じです。

ポーラ美術館 箱根

藤田嗣治の絵画、フランス時代の乳白色の肌のいろを完成させたこと、本当に白い、そのぐらいしかわかりません。

人間の感性の問題だけど、この頃の私は目から読んだ情報によって納得したり、感じたりするので、どうしても絵画の横の説明文を読んでしまうのです。

それは、箱根17湯入浴体験の際に、お風呂に入る前にどうしても泉質や説明を知りたがるのと同じでした。

藤田嗣治は、フランスの後中南米から中国、アジアそしてニューヨークへと、最後に子供たちの絵画に至っては色彩豊かで、居住する場所と思想とで作品はこんなに変わると観て感じました。

箱根 アート
カメラOKのコーナーで

次はモネです。ポーラ美術館では、国内最多のモネ作品を収蔵していて今回は11点を展示しています。睡蓮の池などは見たことあるかなと鑑賞しました。

日本画や陶器の展示もありました。

絵画鑑賞の感想を書いても感じ方は人それぞれですから、ただのポーラ美術館の紹介ですが、敷地内の遊歩道も木道で歩きやすく整備されていて、鳥の声が響き、山ぼうしが咲いてとても綺麗です。

入場料おとな1800円ですが、にわか芸術家になった気分で、少し生活の喧騒から逃れて、別世界を旅した気持ちになることができました。