湯の花沢温泉 <湯の花プリンスホテル>湯の花沢温泉に入れるのはここだけです

箱根17湯に数えられる日帰り温泉の入浴を、次々と体験して参りましたが、残り3湯がなかなか実現できないでいたところ。

湯の花沢温泉は、明治時代の中期から山の中の露天風呂として、近くの湯の花温泉場の宿泊客の散策地としての温泉でした。

現在では、プリンスホテルが1件あるのみで、台風19号の被害とコロナにより長く日帰り温泉を休止していたのですが、やっと入ることができました。

箱根 芦ノ湯プリンスホテル

つまり、ずっと入りたかった温泉に、ダメもとで尋ねて行ったら、案外すんなりと入れて、拍子抜けしました。

湯の花沢温泉の湯の花プリンスホテルへ行くのには、箱根湯本駅から伊豆箱根バスに乗ることが大切で、ホテルの前まで連れて行ってくれますが、箱根登山のバスでは、芦ノ湯のバス停から30分も歩かなければなりません。

どちらのバスも、箱根湯本駅から芦ノ湖に向かって行くのですが、美肌の湯で有名な芦ノ湯温泉きのくにやから、もっと山へと進みます。

今の季節は、国道沿いを山ぼうしが満開でとても綺麗です。

山ぼうし 箱根

湯の花プリンスホテルは、東京にもあるプリンスホテルの系列ですから、高級なリゾートホテルで、コロナで旅行どころではなくて、久しくホテルなんて泊まったことのない私はとても興奮しました。

なぜかと言えば、露天風呂大浴場に行くには、ロビー階が3階ですが1階まで降りて、ながーい廊下を、客室が並ぶ廊下を延々と歩いて到達するのです。

まるで、宿泊客のように館内を歩くのは、旅行をしているみたいで、しかもこんな高級リゾートホテルに泊まっているようで、嬉しかったです。

箱根の自然を活かした設計なのでしょう、低い建物で、横に長い贅沢な建て方です。

庭を見渡せるように、ガラス張りの廊下は緑と一体になって、森のホテルという感じです。

さて、大浴場の更衣室に入り、棚のカゴは、間隔を空けても15個あり、扇風機やヘルスメーターの設置してあります。

何より、給水器があるので湯上がりの水分補給に抜かりはありません。

浴室に入ります。

並々と湯元口から流入するお湯は、透明です。

これは、温泉だろうか、と思いました。

正面の大きなガラス張りを見ると、階段の下に大きな四角の露天風呂がありました。

白い濁り湯です。

硫黄の匂いがします。

湯の花沢温泉の泉質は、単純硫黄温泉で、pHは、5.6の弱酸性です。

温度は42℃でした。

露天風呂の前には、大きな山ぼうしの木があり、白い花をたくさんつけています。

秋なら紅葉が綺麗でしょうが、今、1番綺麗な山ぼうしが咲いているこの時期に露天風呂に入ることができて、タイムリーヒットだったことは、間違いないことでした。

体を洗い流すカランは6個あり、ブランドのシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、フェイスソープなどが設置してあり、いい匂いでした。

透明な内湯と、白い濁り湯の硫黄泉と、交互に3回ずつ入って、もう上がります。

更衣室へ戻ると、洗面台は4台あって、ドライヤーも4個あります、なのにスツールは2個なので、あと2個欲しいところでした。

洗面台には、ブランドの化粧水や乳液があり、やはりいい匂いでした。

ホテルですので、入浴料は1800円と少し高いですが、レンタルのフェイスタオルとバスタオルを出してくださるので、普通だと思いました。

こうやって、日帰りでホテルの温泉に入浴させてもらうと、ホテルへの親近感が自然と湧いて、親しい人へ紹介したりできますが、それには良い印象でなければなりません。

私の運営する温泉民宿の箱根金時荘でも、日帰り温泉の看板を掲げていますが、お客様に良い印象でおかえり頂かないといけないので、おもてなしや掃除など、努力の毎日です。

プリンスホテルと民宿では、比べ物にもなりませんが、白い濁り湯の大涌谷温泉を好きなお客様をいつでもお待ちしています。